2026/10/18 21:53

9年程、週1,2回使用されたナイスカットミルのヒューズ切れ修理のご依頼です。
ご依頼者自身で内部をパーツクリーナーで清掃したものの数秒動いて止まるとのことでご連絡がございました。また内部が焦げ臭く、配線が部分的に溶けているとのこと。
今回はヒューズ切れ修理のご依頼です。

まずヒューズ切れ原因の調査・修理のため、モーター部を開いて状態を確認します。
ご依頼者様が清掃・修理されたときに赤い線が溶けて内部の導線が露出したとのこと(左写真)。最初は擦れただけかな?と思っていたのですが、コイルの抵抗値に39Ωと見慣れない値が表示されました(右写真)。通常は黄色の矢印、約5Ωを指すため、詳細を見ていきます。

コイルを観察すると表面に傷んだ箇所があり、保護されているコイル表面に電気が流れるようになっていました(左写真)。おそらく赤線内の導線が露出したところから火花が散り、コイルのエナメル線を損傷させた可能性が考えられました。そのコイル部分を解いていくとポロっと短いエナメル線が切れました(右写真)。こちらの断線しかけていたのが異常抵抗値の原因でした。
修理は短くなった線をまた配線し直します。切れたエナメル線の長さは全体の1%程度で、性能に大きな影響を及ぼさないのでご安心ください。逆に短くなった分を無理に延長すると抵抗値が変わりますので、少し短いままにします。

配線しなおしたことで無事抵抗値が正常値(約5Ω)の範囲になりました。また損傷箇所に断線まではいかないもののエナメルが剥げて導通している部分があるため、絶縁液(緑色)を塗布し保護しました。また内部に3カ所にわずかなショート箇所もあったため、こちらも修理を行いました。

コイル部分は清掃されていたものの、うっすらとカーボンの粉が付着していますのでクリーニングを行いました。また接点部分が汚れており、導通が不良気味でしたので、研磨して改善しました(左→右写真)

モーターケースの清掃されておりましたが、念のためクリーニングを行いました。(左→右写真)。

端子部分にもよごれが付着していましたので、清掃しました(左→右写真)。消耗品のカーボンブラシ(中央にある2つの四角い部品)は交換を行いましたので、また長くご使用いただけます。

以上よりモーターを再度組みなおしたところ、正常に稼働することを確認できました。

グリスも少なくなっていましたので樹脂を痛めないグリスを適量塗布しました。音の角が取れ、スムーズに回るようになりました(画像略)。

試運転中です。はじめに少し多めの45gを連続で2回分、元気よく挽ききることができました。この他にも運転を行い問題ないか確認していきます。

外装のテープを巻いてまた元の通りになりましたが、試運転・諸々の動作確認を経て修理完了とさせていただきます。
どうぞ、今しばらくお待ちください。

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今回はかなりドキッとするご依頼でしたが、無事修理完了です。
十分に試運転を行いますが、また何かございましたらご連絡ください。
ナイスカットミルは修理し長く使っていくことができる製品ですので、諦めずHEROPEAKにお気軽にご相談ください。
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