2025/10/30 09:00
ナイスカットG(クラシックアイアン)の修理依頼です

9年間使用し、ヒューズが切れるようになってしまったとのこと。
モーター以外の部分を清掃したものの、回復には至らずということで修理のご依頼がございました。
まずモーター部分を分解し、確認しました。
モーター内部より、ぼろっとカーボン汚れの塊がいくつも落ちてきました(左写真)。
またカーボンブラシの当たる部分の隙間にも汚れが多くみられ、長年の使用による故障とみられます(右写真)。
今回はこの汚れを徹底除去し、リセット致します。

モーターのコイル部分にも多くのカーボン汚れが散見されましたので、汚れを除去します(左写真)。
銅端子のカーボン汚れは経験上、取りすぎる(磨いてしまう)と動作が不安定になるため除去しておりません。
コイル間に7カ所のショートも見られましたので元の抵抗値になるよう修理致しました。

左写真のように基板部分にもカーボン汚れがみっちりついておりましたので、徹底除去致しました。

その後組みなおしたところ、正常にモーターが稼働することを確認できました。
正常な動作を確認するためモーター以外にも各部品の清掃を行いました。
歯の隙間が見えるような状況でしたのでギアの部分にグリスを追加しています。

動作確認のため、コーヒーを挽く部分も徹底してコーヒー汚れを除去致しました。
部品全体が明るくなりました。

試運転中です。このカップの半分(50g)を連続で挽ききることができています。
この実際の動作を何度か行い、問題ないか確認していきます。

動作確認中、通常の挽目(3.5目盛)が細かい感じがしました(下左写真)。
またダイヤルを細かい方へ回すと刃同士が擦れあってしまいます。
その原因は刃の初期位置の調整がずれていたためで、今回その調整も行い正常な挽目となりました(右写真)。

ボディ全体のクリーニングも行い、シャキッとしました。
よれてしまったテープもしっかり、巻き直させて頂きました。
現状、刃が回る動作を確認していますが、試運転・動作確認を経て修理完了とさせていただきます。どうぞ、今しばらくお待ちください。
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これから寒くなり、毎朝のお供として欠かせない存在となりますよね。
ナイスカットミルは修理し長く使っていくことができる製品ですので、諦めずHEROPEAKにお気軽にご相談ください。
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